文系女子が仮想通貨に恋をした

仮想通貨に恋した文系女子です。海外のいろんな仮想通貨を紹介しながら、ブロックチェーンの未来に夢見たいと思っています。

仮想通貨NEOについてご紹介!中国版イーサリアムとは?!

はろーブロックチェーン。
りえへいです。
 

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今日は中国版イーサリアムと呼ばれる、NEOについて詳しくご紹介したいと思います。

どんなところがイーサリアムと違うのかなど、一歩踏み込んで解説します。

NEOとは?

 

NEOは2014年に中国で初めてブロックチェーンを用いたサービスとして誕生しました。 (当時はAntsharesという名称)

 

NEOは以下の3つによって、スマートエコノミーの実現を目指しています。

・ブロックチェーンを用いてあらゆる資産を電子資産化する

 

電子証明によって信頼性を保証する

 

スマートコントラクトによって自動的に契約を履行する

 

正直言って、イーサリアムとめちゃくちゃ似てます

 

イーサリアムと同じくブロックチェーンのプラットフォームを目指しており、実際に機能や出来ることも同じことが多いです。

 

Facebookやtwitterが出てきたときも、中国企業がうまく中国にあった形で取り入れ開発をしたサービスが中国市場を席巻しており、この辺は中国のお家芸ですかね。

 

ただ、単純にイーサリアムの中国版というだけには止まらず、NEOならではの特徴や注目ポイントもたくさんあり、ブロックチェーンを語る上では外せない存在になってきているのではと思います。

 

時価総額も2018/1/8現在、$6,570,525,000となっており、仮想通貨の時価総額で第14位の位置につけています。

 NEOの特徴1 ブロックチェーンの合意形成方法「dBFT(Delegated Byzantine Fault Tolerance)」

 

NEOでは、ブロック生成時の合意形成の方法としてdBFTというものを採用しているところがまず大きなポイントです!

他の仮想通貨での仕組みをご紹介

ここで違いがわかるように、他の仮想通貨ではどのような仕組みを採用しているのか、簡単にご紹介です。

 

例えば、ビットコインはブロックの生成の際に、Proof of Workという仕組みを用いており、ハイスペックなコンピューターでものすごい計算をすることができた人が、ブロックの生成者として報酬を受け取ります。

計算力の高いコンピューターを持っている人ほど利益を得やすい構造です。

最近はコンピューターの計算競争が激化して電力を大量に消費したり、コンピューターのパワーを持った一部の人達しかマイニングに参加できないなど、問題が出てきているんですよね。

 

現在はイーサリアムもProof of Workのプロトコルを使用しているのですが、このような問題の解消のため、近いうちにProof of Stakeという仕組みを採用する予定とされています。

 

Proof of Stakeでは計算力ではなく、コインの保有量と保有期間によって、承認者になれる確率が高まる仕組みとなっています。

Proof of Workと比較すると、エネルギー消費量は少なく、かつ短時間で処理が可能です。

 

ただ、これも結局はトークンという富によって承認者が決まる側面があり、富める者はますます富んでいくことに、、、、

なかなかどれも一長一短あって難しいですね。

 NEOのdBFTの仕組みとは?

PoWもPoSも基本的には、ブロックチェーンの生成や書き込みができるノードには誰でも自由になることができます。

 

一方dBFTでは、まず、ノード(NEOではBookkeeperと呼ばれる)になるためには、NEOトークンの保有者からの投票によって選出される必要があります。

 

議会政治の仕組みの様なイメージですね。

有権者の投票によって、代表者が決まり、その代表者たちがネットワーク維持のために働きます。

 

完全に管理者が初めから決まっている訳ではなく、あくまでトークン保有者の投票によって選べるため、一応パブリックなブロックチェーンと言えるかと。

 

なお、Bookkeeperになる人は電子証明によって、身元等の信頼を保証することとしています。

 

ブロック生成のプロセスはこうなります

・Bookkeeperの中からランダムに1人の代表者Aを選出

 

・代表者Aがブロックを生成し、代表者以外のBookkeeperがそのブロックの妥当性を検証して投票

 

・66%以上の賛成があれば、ブロックチェーンに繋げられる

 

・もし66%以上の賛成が得られない場合、新たに代表者Bを選んで、同じプロセスを繰り返す

 

投票によって選ばれたBookkeeperの中から更にランダムに代表者1名が選ばれ、その人の処理が正しいかどうかを検証するという方法です。

 

dBFTのメリット

・同じタイミングで別の人が処理するということがなくなるため、ハードフォークは起きません

 

・取引処理の速度が速くなります

 

・処理に多くの電力を消費しません

 dBFTのデメリット

・完全な分散、非中央集権の仕組みとは呼べません

現在ほとんどのBookkeeperはNEOチームによって運営されているそうで、NEOチームによって左右される仕組みという部分は否めません。

議会政治を考えても、議員に権力が集まり、一般の国民との差はどうしても出てしまいますよね。

 

ただ、中国でのビジネス展開の上では、こちらの方が既存企業と手をくみやすいのではとも感じます。  

ある程度、誰にどの様に運営されているのか分かる仕組みの方が、ビジネスをする上では安心できます。  

また、合意のスピードやファイナリティ、一貫性などが要求される様な場合は都合がいい仕組みです。

 

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NEOの特徴2 トークンはNEO とNEOGasの2種類発行される

イーサリアムでは、トークンはEther1種類です。

 

NEOでは、NEOとNEOGasというトークンがあり、NEOGasは新たなブロックが生成された際に、NEOトークン保有者にその保有量に応じて配当として与えられるものになります。

 

銀行にお金を預けてたら金利がつくみたいなイメージでしょうか。

ただ、これは単純にNEOトークンを保有することへのインセンティブになるだけではなく、取引の手数料を抑える役割もあって、なかなか面白いです!!

 

ブロックの生成者であるBookkeeperは、処理の際には高い手数料がもらえる方が儲かります。

(ビットコインの取引手数料が上がっているのも、マイナーが高い手数料の取引から処理しているからという側面も)

 

ただ、NEOの取引手数料が高くなってしまうと、NEOのブロックチェーンを利用する人が減少してしまうことが想像されます。

NEOは手数料が高いので、イーサリアムを使おうなど。

 

一方でNEOの保有者は、取引が行われブロックが生成された時に、NEOGasがもらえます。 (手数料がいくらかとか関係なし!)

 

そのため、とにかく処理が沢山行われる方が嬉しいです。

 

そこで、もし高い手数料を取るBookkeeperが現れた場合、その人を解任して、新たにもっと安い手数料で処理するBookkeeperを選ぼうぜ!という動きが可能です。

 

Bookkeeperは自分だけの利益を求めるのではなく、全体の利益を追求する必要があり、手数料が低く抑えられるようになるだろうと思われます。

 

結構上手に仕組みを作っているなーと思うのですが、この辺りは実際にNEOがもっと使われるようにならないと、本当に上手く機能するのかは分からないですね。

 

NEOの特徴3 Onchainとのパートナーシップ

NEOの今後の拡大を考えると、ここが注目ポイントかと思います。

 

NEO創始者のDa HongFeiとErik ZhangはOnchainという企業を設立しており、NEOと密接なつながりを持っています。

 

NEOはパブリックなブロックチェーンのプラットホームを目指したコミュニティベースのプロジェクトですが、Onchainは営利企業としてブロックチェーン技術を中国ビジネスへ適用することに主眼を置いています。

 

このOnchainが、中国国内で大きな存在感を出してきている様なんです。

 

・マイクロソフトと複数プロジェクトの戦略的パートナーシップ結ぶ

 

・KPMGの中国Finch top50に選出

 

アリババとメールサービスに関してパートナーシップを結ぶ

 

・中国の行政府とコラボ

 

あと、日本の経産省もOnchainに出向いて交流をしているみたいですね。

公式ページにこの辺の情報が色々書いているのですが、リンク先の記事は中国語が多かったりするので雰囲気理解です・・・。

 

こんな感じ。

 

こう見るとマイクロソフトやアリババなど超有名大企業とパートナーシップを結びながら着々と中国ビジネスへの足場を築いている様で、この創業者2人はすごい・・・!! そして流石のスピード感。

 

ちなみにNEOとしてもマイクロソフトの協賛で、開発のコンテストを開催しています。

将来的には、NEOとOnchainのブロックチェーンシステムがNEOx というプロトコルによって繋がることを想定している様で、中国のブロックチェーン関係はこの二人が牛耳るのでは?という気もしますね。

今後の注目点

 中国政府の動き

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NEOが成長していくかどうかを考える上で、なんといっても最大のリスクは中国政府の規制に捕まらないかどうかというところだと思います。

 

現在中国ではICOや仮想通貨の交換は禁止されています。

今後どこまで企業への規制が入るかは分かりませんが、政府からの動きがあれば、一気にサービス終了という可能性もゼロではありません。

 

ただ、すでに創業者はOnchainという企業でうまく中国ビジネスの中に入り込んでいる様子もあり、また、今後中国政府によってブロックチェーン技術の活用が進められる可能性もあります。

 

いずれにせよ、こればっかりは何があるか本当にわからないので、もし投資しようとする場合も、あくまで余剰資金の範囲でやることを鉄則として、常に情報収集をしておくのが大切かなぁと思います!

 

開発コミュニティCity of Zion

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NEOでのDAppsの開発などを行う有志によるCity of Zionというコミュニティがあり、活発に交流が行われている様です。

 

NEOの運営が資金面で支援するなど、力を入れてサードパーティーの動きを盛り上げようとしている様子が見えます。

 

また、イーサリアムはSolidityという独自の開発言語でプログラミングする必要があるのですが、NEOはJavaC#など一般的なものが使えるので、開発者の参入のハードルは低いのではと思います。

 

実際にDAppsも沢山出てきており、中国でのブロックチェーンへの勢いを感じます!

 

どれだけ実際に使われるDAppsが出てくるかなどが今後の注目ポイントですね。

 

ただ、やっぱりNEOを追いかける上で、中国が読めないと1次情報に迫れない、、、、 中国語ができる方はぜひいろんな情報発信してください!

 

まとめ

中国版イーサリアムと呼ばれるNEOですが、独自の合意形成の仕組み(dBFT)を採用するなど、イーサリアムを参考にしながら、自分たちなりの進化をしようとしている様です。

 

正直、イーサリアムと比較した時には、プラットフォームとしての魅力やスケール感、安定性は、イーサリアムの方が強いと私は思います。

もし私がDAppsを開発しようとしたときに、NEOを採用するのはリスクを感じて選べません。

 

あと、やっぱり私はブロックチェーンの分散・非中央集権的なところに魅力を感じるなので、dBFTは既存の権力の枠組みに見えてしまったり。。。。

 

ただ、中国でのブロックチェーンビジネスという点からは、NEOに軍配があがると思います。

中国向けにDApps開発するならNEOでしますね。

 

中国というマーケットだけを見ても潜在的な需要は大きいので、伸びしろは十分。

創業者は中国でのビジネスフィールドでも着実に経験を積んでいる様で、今後に期待感があります。

 

中国でうまくいけば、周辺のアジアへ広がっていく可能性もあります。

まぁとにかく心配な点は、中国政府の動きですねー。

 

アジア発のプラットフォームがどうなっていくのか、今後も楽しみな存在です!

 

<参照>

 
※こちらの情報は、自分なりに調べて精一杯まとめたものですが、理解の間違い等あるかもしれないので、
気づいた方は教えていただけるととても嬉しいです!
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